愛することを、はじめよう。

朝早く父の家を出て

向かったのは神戸。


缶コーヒーやら
お菓子やら
なんやかんやと持たせてもらい
駅まで見送ってもらって
最後にお小遣いまでもらってしまいました。


『ぼちぼちやりや。』
と、一言。


親父、ありがとう。
（ウチでは父をこう呼ぶ）


27にもなって

好き勝手してる娘にとっては

あまりに優しすぎました。


ぜいたくもせず（自炊だから）

黙々と働いている父を

心から尊敬します。


やっぱり

節約しながら

身の丈に合った生活しようと

満員電車の中で心を新たにした直後、

事件は起きました。


乗り換えで切符を出そうと

ポケットに手を入れ

さくさく歩きながら切符を出し

改札まであと数歩！

というところで、はたと気づけば

さっきポケットに入れたはずの

父からもらったお金がない！


急いでたのと

人波の中で立ち止まれなかったので

あわててポケットにいれたお金。



ない。


ホームや改札付近を15分ばかりうろうろしたけど

見つからない。


もう半泣き。



でも、そこから奇跡は起きました。


探し疲れて

でも現金だし拾っても届けてくれないだろうなとか

もうどうやって謝ろうか

そればっかり考えて

ダメもとで

トボトボ駅事務室に入って


『すみません…』と声をかけたら

うつむき加減の顔を上げた瞬間！


目の前の駅員さんの手に

さっきワタシが落としたお金が！！


『！』


半泣きで

大きなカバンを持って

汗かきながらお金を指差した私を

駅員さんは疑う余地もなかったようで(笑)

あっさりいただくことができました。


あぁ、お金は大切です。

本当に。

拾ってくださった方、

ほんとうにありがとうございます。

しかも名も告げず

サッと行ってしまったらしい。



改めて

『お金は大切にしなさい』

という

神様からのメッセージだなと感じました。



大事にします。



名古屋に着いて

父愛用の金券ショップでチケットを買い（こういうところも細かい）

のぞみに乗って

一路、神戸へ。



また神戸でも、たくさん奇跡がありました。

それはまた次に。



この旅はやっぱり

感謝と奇跡にあふれています。


ありがとうございます。